
青沼優介
MEDIA:アクリル / 蒲公英の種子、綿毛 / ステンレス / 真鍮 / 調湿板
YEAR :2020
提出作品の解説
COVID-19感染拡大による緊急事態宣言(2020年4月から5月)の中で始めた作品シリーズ「作品としての、記憶媒体」。日用品に綿毛を植えて作品化することで、コロナ禍の記憶をかたちに残すプロジェクト。綿毛はウィルスのメタファー、あるいはものの持つ記憶を守る繭のような存在感で、美しく日用品を包み込む。普段身につけているもの、日用品、思い入れのあるもの、コロナ禍において特別な存在だったものなどに綿毛を植え、作品として昇華した。
武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン学科を卒業後、東京藝術大学美術学部デザイン専攻を修了。店舗設計、展示空間、グラフィックなど、ジャンルを問わずデザイン活動を続ける傍、アーティストとしてたんぽぽの綿毛を使ったインスタレーション「息を立てる/都市を植える」で2018年東京ミッドタウンアートアワードのグランプリを受賞。現在は、東京藝術大学美術学部デザイン科において非常勤講師を務める。