
VIKI
MEDIA:キャンバスにシルクスクリーン、アクリル、グラスオーガンジー
YEAR :2019
提出作品の解説
情報が著しく発達した現代。記憶と記録が記されたレシートは(我々)自身が世の中に複製され、野放しになり、おざなりになっているかのようである。個は薄れ、姿を変化させていく。本当の記憶の在り方、虚と実とは何なのか?
レシートは超日常の中に生きる我々を即物的に観た証である。そのレシートの複製を更に幾度も複製し、版にする。シルクスクリーンで刷る行為は、生殖行為そのものである。ヴェールは、死に向かう時間を神聖化させる意味と、上書きするメタファーでもある。
東京藝術大学先端芸術学部在籍中。「時間のささくれ」をテーマとし作品を制作する。主にレシートをモティーフに作品を制作する。日本全国からレシートを集め、作品にするプロジェクトを行っている。2015年からアイロンとレシートを使ったライブアートパフォーマンスを開始。熱を与えると変色する感熱紙の特徴を生かし、熱でドローイングする。ほか、壁画、油画、インスタレーション、グラフィックデザインなど、活動は多岐にわたる。