
yuka oota
MEDIA:アクリル、キャンバス
YEAR :2020
提出作品の解説
4点のキャンバス作品は上から「肺」「心臓」「小腸、大腸」「腎臓」であり、人体を解剖学的に見たときのおおよその位置を示している。
ほとんどの人間にとって内臓とは一生目にすることがないものであるが、「呼吸する」「ドキドキする」「消化する」「排泄する」など日常生活の中で起こるこれらの現象は、私たち人間が持っている内臓が不随意に、確実に、絶えず起こしているのである。
本作は、誰もが身体の中に持っているが見たことがない内臓という、生々しい印象を想起させがちなものと、絵画表現を通して自ら向き合うことで、「自律する内臓」を感じて欲しいと制作した。
1989年愛知県生まれ。名城大学薬学部薬学科卒業。独学で絵画を学ぶ。
薬剤師として勤務しながら2019年より展示活動を始める。
医療に携わる中で人間の中身や人体機能に神秘性と美しさを感じるようになり、主にメディカルイラストレーションに影響を受けた、人体・内臓をテーマにした作品を手掛ける。
第56回 日本小児循環器学会総会・学術集会(2020年11月・京都開催)にて作品を展示予定。