
mashup productsMEDIA:既製品のマッシュアップ
YEAR :2021
提出作品の解説
このまま環境が破壊され、世界が滅んだと思ってください。滅ばずとも、資源が枯渇し、新しく製造する術が無くなったとして、それでも人は生活し、必要なモノをつくるでしょう。生き残った人たちは、自分達の生活のために、身の回りに残された既存のモノを解体し、その部品を再利用して、必要なモノを新たにつくるはずです。その営みは長く続けられるうち、ひとつの文化となり、いつしか人はそこに生活の美を見出し、それはかつての民藝運動のように、無名の職人たちによる洗練された生産活動になっていきます。今回の作品であるスタンドライトは、そのようにして既存の製品のパーツを再構築して生産された、退廃した未来の美しい民藝品をイメージしています。この作品は、・古い船舶のスクリュー・古いピッケル・中古のクリップライト・植物育成LEDライトこれらを組み合わせて出来ています。
古くて価値が無いように思われているものも、素材としては美しく、使い方を変えることで、新たな役割と価値を与えることができます。そうした価値の再構築を作品で示すことは、見た人の消費への価値観にも影響を与えると私は信じており、数年前より古いモノ同士をマッチングして新しいモノをつくっています。
いわば骨董品のマッチングアプリ的存在(適当)。あるいは不用品のハローワーク的立ち位置(意味不明)。
再利用というか価値の再構築。アップサイクルっていうかマッシュアップ。