
大村洋二朗MEDIA:多面化写真彫刻、写真光沢紙、クリアペット板、木パネル
YEAR :2021
提出作品の解説
加工画像をペーパークラフト技術を用いて立体化する独自技法「多面化写真彫刻」で制作したゾウカブトです。羽を広げ、今まさに飛び立とうとしてしている瞬間を切り取ってモデリングしました。カブトムシ本来の風合いにサイケデリックなペイントイメージを重ね合わせた光沢のあるサーフェイスに仕上げています。羽の形状と大きさは立体全体のバランスを見ながら美しさを重視してディフォルメ加工しています。アートの中でも敬遠されがちな彫刻、立体分野に対して、現代的なアプローチからポップな要素を加えることで、より身近なイメージを持っていただけることを試みた作品です。今年ハウステンボス美術館で開催されました「世界一美しい昆虫展2021」に出品された現物品となります。
滋賀県出身
2001年 京都精華大学 美術学部 立体造形専攻卒業
2003年 沖縄県立芸術大学大学院 造形芸術研究科修了
2015年に自身で作成した写真を面取り状に組み上げ、平面と立体の両特性を担保した独自の技法「多面化写真彫刻」を開発する。
2016年ごろよりアートの中でも特になじみ薄いとされる立体・彫刻分野の認知度の向上のため、一般的な家庭でも気軽に飾れるポップな彫刻作品の制作を目指した活動を始める。
現在では楽天市場などの一般ネットモールでの作品販売や、企業とのコラボレーション作品を手掛けるなど、既存のイメージにとらわれない幅広い活動を続けている。
近年の個展
2017年「メントリアル」ART FORUM JARFO 京都市
2019年「紙生物展」森×hakoギャラリー 広島県福山市
2019年「紙なる生物たち」Gallery黎Begin 京都市
2019年「大村洋二朗展~紙なる生物たち~」エディオン蔦屋家電 広島市
グループ展、メディア出演
2014年「広島市現代美術館 ゲンビどこでも企画公募2014展」
2015年「第25回紙わざ大賞」大賞
2015年「日本テレビ NEWS ZERO ZERO human」に出演
2016年「紙のアートフェスティバル」特別賞
2017年「大黒屋現代アート入賞作品展」
2017年「全関西美術展」第一席
2018年「京都国際映画祭クリエイターズファクトリー」
2019年「第14回タグボートアワード」
2020年「100人10展」
2021年「ノートルダム女学院 そよか×大村洋二朗二人展」
2021年「ハウステンボス美術館 世界一美しい昆虫展」