
タシロサトミMEDIA:アクリル、樹脂、鉛筆、パネル
YEAR :2021
提出作品の解説
作品の特徴である点々の線は、継ぎ接ぎ(つぎはぎ)の縫い目です。ほころんだ箇所から不用意な言葉がはみ出してしまわないように、注意深く何かを当てがい穴を塞いだり補強する行為に関心があります。その補修の痕跡に残された個人的で親密な記憶は、葛藤の末に決定された複雑な境界線を、他者との間に描くからです。極めて人間的な、多くのゆらぎを含んだ線から連想されるせめぎ合いの物語に、強く惹きつけられます。日々絡み合い加筆されるいびつな線が美しいものであるよう、祈るように制作しています。
東京都生まれ
2014 武蔵野美術大学造形学部通信教育課程油絵学科卒業
[主な個展]
ギャラリーQ(東京、2016,2017,2018,2020)
FAL(武蔵野美術大学、2019)
KURUM’ART contemporary(東京、2017,2019)
石川画廊・美の起原(東京、2021)
[主なグループ展]
2021「The 16th TAGBOAT AWARD」ヒカリエ8/ (東京)
2020「NAU21世紀美術連立展 奨励賞受賞作家企画展」国立新美術館(東京)
2017「TAMAVIVANTⅡ2017 ポガティブ」 アートテーク・ギャラリー(多摩美術大学)