
hiroto morisakiMEDIA:フェルトを手刺繍
YEAR :2021
提出作品の解説
この作品のように私はよく人間の顔をデザインのモチーフで使うのですが、この作品説明を書くことをきっかけに、その根底にある理由を自問自答してみました。私は幼い頃から気味悪い物が好きで、人面犬や人面魚、人面花などの架空のクリーチャーよく描いていました。なのでこれは私の中では「人面服」という1種のクリーチャーなのかもしれません。また、本来命を持たない物(服)でも、それが顔に見えた瞬間からグッと命が宿るような気がして好きなんだと思います。ボディーはoldのYUKITORIIのジャケットを用いて、フェルトを手縫いで縫い付けました。唇はぷっくりしたほうがセクシーだと思ったので綿を詰めました。肩のフェルトは髪を表しています。
古着屋でたまに見かける、昔の誰かが自分でリメイクした古着に興奮するタイプでして、僕が作った作品も数十年後の古着世界でも誰かを興奮させることができれば嬉しいです。
そんなロマンを夢見ながら、主にvintageの古着を用いて刺繍やペイントなどのリメイクをしています。
2020 熊本大学工学部建築学科卒業後、地元長崎で活動開始。
同年、東京でグループ展「0.5」、「pore room」に参加。
2021 グループ展「pore room」の第2回に参加。