
田口愛子MEDIA:木製パネルにアクリルと油彩
YEAR :2021
提出作品の解説
裸婦画、裸婦像など美術史に残る多くの作品で人体の美が見られる。歴史の中で美しさのトレンドはその時々で変わるが、人体そのものを美の対象とすることは現代でも変わらない。デジタルネイティブと呼ばれる若い世代は、スマートフォンやアプリを使いこなし、顔や身体を加工、修正し続け理想の美を手軽につくり続けている。そんなデジタル世代ならではの理想美の作り方を、人体画像のスキャナーによる解体、デジタル上でのコラージュなどを用いて作品に落とし込んでいる。身体に宿る有機的形態(オーガニックフォーム)そのものを新たな生命体「ボディ」と呼び、作品のアイコンとして使用。“その生命体が実際に存在しているとしたら“がテーマに、グーグルストリートビューを背景に、ボディを配置して描いている。現実を象徴するグーグルストリートビューを利用することで、虚構の存在であるはずのボディのリアリティ感を高めている。現実と虚構、デジタルとアナログ、を行き来できるインタラクティブな作品に仕上げている。
1994 東京都渋谷区生まれ
2015 ロンドン芸術大学 セントラルセイントマーチンズ ファウンデーション修了
2018 ロンドン芸術大学 ウィンブルドンカレッジオブアート ファインアート学科卒業
個展
2018 「田口愛子展」gallery a-cube+、東京
2021 「35°40'10.0"N 139°45'42.7"E」ギャラリー林、東京
グループ展
2015 「Foundation Show 2015」セントラルセイントマーチンズ、ロンドン、英国
2015 「未来へつなぐ展」上野の森美術館、東京
2016 「Pintora presents: WORKS ON PAPER」The Shoreditch arts club、ロンドン、英国
2016 「Intimate Projection」The Menier Gallery、ロンドン、英国
2016 「Line of Edge」アートインギャラリー、東京
2017 「Paper Boats and the Rising Sun」Godine Gallery、マサチューセッツ、米国
2017 「Remarkable?」Anaglifos Art factory、バルセロナ、スペイン
2017 「Elements」Gallery HANA、東京
2018 「Parallax Art Fair」Chelsea Town Hall、ロンドン、英国
2018 「Wimbledon College of Arts Degree Show」ウィンブルドンカレッジオブアート、ロンドン、英国
2018 「ちょっとしたパーティ」中目黒ラウンジ、東京
2019 「Field of Now 2019」銀座洋協ホール、東京
2019 「Discover the one Japanese Art 2019」The Menier Gallery、ロンドン、英国
2019 「While Supplies Last」Bellevue Arts Museum、ワシントン、米国
2020 「The Limited Present」AFRIKA ROSE & FLOWERS 六本木ヒルズ店、東京
2020 「五感で旅する世界旅行」西武池袋本店、東京
2020 「100人10 EXTRA Exhibition」シンワアートミュージアム、東京
2021 「EPIC PAINTERS vol.8」THE blank GALLERY、東京
2021 「artworks fukuoka」Whask、福岡
2021 「SHIBUYA STYLE vol.15」西武渋谷、東京(参加予定)
受賞歴
2017 「SICF18」 南青山スパイラル、東京 入選
2019 「SICF20」 南青山スパイラル、東京 入選
2019 「女流画家協会展」東京都美術館、東京 入選
2020 「100人展」馬喰町ログズビル、東京 入選